小学生の記憶以来、更新された新しい「大船」のイメージを頭の中で再構築しながら、
僕はまだ開店前の暗い店に足を踏み入れた。
大船ハニービーは、
夜な夜な人々が音楽を楽しんできたのであろう、
汗と涙と笑顔と歓声と、「その他色んなもの」が染み込んでいる
雰囲気のあるお店だった。
この日は、主催バンドさんがトップに演奏するという珍しい構成。
そのバンドのゲストには僕の父親ほどにもなろうご年配のシンガーが出演され、
パワフルな歌を聴かせていただき、俺も負けてらんないなーと思いながらの2番目に登場のステージだった。
この日の僕は、朝から雨に降られずぶ濡れになってしまっていた。
それが大層染みたので、大好きな、井上陽水さんの「傘がない」のカバーをやらせてもらいました。
そして、鎌倉市でライブをするのが初めてだったので、
昔行った七里ヶ浜あたりの鎌倉の海を想い作ったザ・クレーターの『漣』のセルフカバーを。
ブルースハープがよく似合っていた。
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『漣』/Album『地下室はパラダイス』
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大船の夜の街の片隅にあった「ハニーバー」という店は、
「夜」が店の中のステージにまで染み込んだ、素敵な場所でした。
おわり
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