大学生の頃にいたバンドサークルに、
Bob Dylanが好きで、格好や髪型まで若い頃のディランにそっくりなやつがいた。
面白いやつだったけど、
ことあるごとにその頃俺が大好きでハマっていたOasisのことを
「あんなのは過去のアーティストのマネっこだ」などと酷評するもんだから、
僕はBob Dylanを好きになれなかった。
ごめんよ、Bob Dylan。
あなたにはまったく関係なかったのに。
その後、しばらくして、
「アイデン&ティティ」という映画がきっかけで、Bob Dylanを聴くようになった。
Bob Dylanと言えば、何年か前にノーベル文学賞を受賞したから、きっと歌詞も世間に評価されているんだろう。
僕は英語がそこまで理解できないし、勉強不足なので、その歌詞の凄さというのがまだ理解できないでいる。
けれど、「アイデン&ティティ」の主題歌にもなっている「Like A Rolling Stone」を、
ある事情で(詳しくは映画「No Direction Home」)ブーイングが巻き起こる中、
客席に向かって叩きつけるように歌う
Bob Dylanの歌声と姿には、胸を撃たれた。
今更だけど、
君はボブ・ディランの真似じゃないか。
けれど決して、憧れている人の真似をすることは、悪いことではないんだよな。
今日はBob Dylan、80歳の誕生日だそうです。
おめでとうございます。
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